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【感想】映画「余命10年」を見て【乳がんサバイバー視点】

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【自己紹介】都内でOLをしている30代独身。乳がんサバイバー2年生👩🌸

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2022年3月4日公開の映画「余命10年」を見てきました。🎬

闘病中の自分とリンクするところがたくさんあって、最初から最後まで涙が止まらず…

感動、とかそういうことではなく、「病気が見つかった」という自分では変えようのない事実を、

受け入れられてるわけではないけど人生は過ぎていく..そんなリアルな心理描写が「わかる…」と主人公の茉莉(小松菜奈)に共感する部分がとても多く、感想を書きたくなってしまいました。

内容を振り返りながら、感想を書いていきたいと思います!!

※以下、ネタバレあり

目次

映画「余命10年」紹介

【あらすじ】

数万人に一人という不治の病で余命が10年である茉莉(22歳)は、退院して自宅での生活をスタートさせたが、彼女は生きることに執着しないよう、恋だけはしないと心に決めていた。そんなとき、中学の同窓会に参加して再会したのは、かつて同級生だった和人。人生に投げやりな和人に、茉莉は「カズ君はずるい」と言い放ち距離を取るが、無邪気な和人に次第に惹かれていく。もう会ってはいけないと思いながら、自らが病に侵されていることを隠して、どこにでもいる男女のように和人と楽しい時を重ねる。 ——「これ以上カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」。 思い出の数が増えるたびに失われていく残された時間。二人が最後に選んだ道とは……?

共感したシーン①和人に病気のことを打ち明けられない茉莉

【共感したシーン】

和人(坂口健太郎さん)と楽しく過ごしてはいるものの、自分の残り時間を考えると恋人を作ることにためらいのあった茉莉(小松奈菜さん)は、病気のことは話せずに和人に告白をされても突き放してしまいます。

そして和人に「どうして?俺なんか怒らせるようなことした?」と聞かれると、

茉莉「私のこと何も知らないくせに。いつか、あの時あんな変な女に出会わなければよかった。って後悔するのはカズ君の方なんだからね!!」

と言って口論になるのです。

【感想】

このシーン、、ものすごく気持ち分かります。分かりすぎる。。。

どんなに仲良くなっても、「病気のこと知ったら、どうせ離れていくんでしょ?」と楽しさと不安が常にセットなんですよね。

わたしも治療がひと段落してマッチングアプリデビューした頃、3回目くらいのデートが近づいてくると、

「そろそろ、病気のこと話さないといけないのでは?」と夜も眠れなくなり、「自分はあとどれくらい生きられるのだろうか…」という不安にさいなまれては脳内シュミレーションで何度も振られましたね!!!🙀←やめとけよっ✋

涙で枕を濡らした夜は数え切れず。。しかも、相手のことを好きであればあるほど、JIGOKUのようでした!!

くそう、現役時代の私ならちょちょいのちょいなのに、、、!!!(※記憶捏造中)

結局何回か会っては打ち明けられずフェイドアウトを繰り返してしまいました、、💦

だって、それが理由で離れていかれたら、立ち直れそうになかった😭

きっと受け止めてくれる人もいるはず。いつか、乗り越えたい壁であります!!!✊

共感したシーン②手術跡について

【共感したシーン】

和人にアプローチされて、逃げるようにその場を去った茉莉は、家に帰った後鏡に映った手術跡を見つめて涙を流します。

【感想】

これは、、、手術で片方の胸を全摘している私の場合はちょっと違うかもしれませんが、、、

わっかるーって思いました。

これまたマッチングアプリなのですが、手術後男の人と会う前に、鏡に映った自分が目に入ってきました。※傷跡は勲章✊

鏡を見ては「いや。これどうやって初対面の人に言うねん。。。」と途方に暮れた記憶があります。全摘は自分の意志で、分かっていたことだけど、それをまだ1.2回しか会ったことのない人(マッチングアプリ)がどうして理解してくれるのだろう。涙が出てきましたが、「男の人と会話をする練習!楽しければOK!🍰」と言い聞かせて出ていきました。よく頑張ったぞ、自分、、、!😢

※相手の人黙っててごめんなさいいい😂

共感ポイント③本当の友達って少なくて良い

【共感したシーン】

大学時代の友人と食事をするのですが、友人が「茉莉に紹介したい男の人がいる」と言います。

友人「その人は、心臓病を持っていて、でもそれを感じさせないくらい前向きでいいやつだよ!        茉莉なら、そういう弱い部分も分かり合えると思ったから。」と言います。

茉莉は空気を壊さないように笑顔で対応するも、その後居酒屋で一人暴飲暴食して、泣きながらトイレにたてこもります。

【感想】

ゆ、許さん!!!なんって無神経なんだー-------------!!!!!

画面の中に入っていって、頬っぺたひっぱたいて往復ビンタ喰らわしてやりたくなりましたね!!!←異常者

茉莉の愛想笑いも、「あ、わかる。空気壊せないって思っちゃうんだよね。」と共感しまくり。

一緒に行った友人にこのこと話すと「入り込みすぎいいいい😂」

た、確かにー-------( ;∀;)

こんな風に、「悪気なくちょっと傷つくことを言ってくる人」っていませんか?!🙀

闘病を通して、ほどほどの距離感の人との飲み会の時間は、大切な家族や友人と過ごす時間にしたいなって思うようになりました。取り繕わないといけないような上辺な関係性の飲み会はなるべく行かないようにしたい、ストレス絶対ダメ絶対🙅

大切な人たちとの時間は、当たり前ではないんだなと。

家族や友人と過ごす何気ないこの日常こそが人生だった、と病気が見つかって気付き、過剰な自分探しをやめました。日々生きている、これでよいのだっ!!

共感ポイント④支えてくれる家族について

映画で最も盛り上がりを見せたシーン、、それは、ずっと弱音を家族に吐かなかった茉莉が、

「生きたい、、、」と母に泣いてすがりつく場面です。

※ちなみに私はこの時トイレに行っていました。うああああああ😭中盤くらいから尿意はあったけれども、いける、と踏んで後半最も良いシーンを見逃すあれです、、、(号泣)

これもわかるって思いましたね。←見てないだろ

わたしも、闘病中の苦しい気持ちは、全部吐き出していいんだよ、全部受け止めるから。

と、母に言ってもらっていました。

てかむしろ、母親くらいにしか言えねー--!

全てを包み込むマザー👩✨

長生きして親孝行しないとだな!!

まとめ感想

「病気が見つかった」という事実は、自分ではどうしても変えることができなくて、涙を流した夜も、次の日はいつもの毎日が続いていく。。現実は何も変わらないのだと気付きました。気付いたらもう、今できることをやるしかなくて、今日まで生きてきました。茉莉は、「余命10年」という現実に、人生に、すごく向き合っていて、向き合った結果「大切な人を作らない。」と決めたのですね。終わりを意識せざるを得ない中、和人のような人が現れて幸せなシーンがいくつもあって、生きるってこういうことなんだなって思いました。何者かにならなくていいから、今この瞬間一つ一つを大切に生きたいと思いました。この先、何度も何度も見返したい作品でした。

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