MENU

【回想⑮】敗れた夢と最初で最後のヌード撮影

  • URLをコピーしました!

2020.6月ごろ。はと子🐥28歳。OL芸人の夢を追っている中、乳がんを告知される。ステージ2。
手術で右胸を全摘すると聞かされて絶望中。😨😨

目次

OL芸人の夢

病気が告知される前の1年間、仕事をしながらお笑いの養成所に通っていました。

思えば、20代はお笑い活動に明け暮れていました。

中学校でエンタの神様や内村プロデュースにドはまりして以来、高校に入ってからは渋谷に行ってお笑いライブに通う日々。大学時代はお笑いサークルに所属して、ライブの裏方スタッフなどをやっていました。

社会人になってからは、社会人お笑い団体を見つけてここに出たい!あわよくばOL芸人になりたい!と思いました。

でも、『ネタが書けない…』そこで、養成所に入ったら強制的にネタをやるしかなくなるし、スベるのが怖くて行動できなかった自分もさすがにがんばるだろうと考えました。

人前でネタを発表する・・・もともと人見知りが強くてかなり恥ずかしいけれど、エイヤっの勢いで飛び込みました。

1年間は夢のようでした。今思い返してみても、宝物のような時間でした。

スベッたりダメ出しされている時はもちろん本当に辛かったのですが😭✋

そんな『頑張った』経験を、私は病気になったことで否定するようになってしまいました。

自分の人生を否定

養成所に通っている期間はとてもとても忙しかったです。『仕事→ネタ作りで深夜までファミレスにこもる』を繰り返して常に気を張っている状態。もちろん、病気とは関係ないかもしれない、分かっているんだけど…

頑張りすぎたから病気になってしまった、今までの自分はまちがっていた、私は人生まちがえちゃったんだ

ぐるぐる考えては、自分を責めていました。

まちがった人生なんてない

『今までまちがっていたのかな?』だから、ちがう生き方を探さなきゃ。

たとえばこれから病気関連の仕事に就いたり活動をして成功?できれば、病気になったことを肯定できる。
よく見かける「ガンになってよかった」という言葉。病気になったことを正当化したい。

お笑いはちがったんだ、挑戦したことはまちがいだった・・・。

そんな中信頼している人から、

信頼してるKさん

まちがってない、まちがえちゃった人生の人なんていない。
切り離して考えないと、なにかにつまずいた時に、病気のせいにしちゃいそう。それは妄想・思い込みだよ。

「まちがっていない」

第3者から言われる言葉は力強く、心に響きました。

絶対に治す!✊

そんな中、卒業した養成所から連絡があり、所属芸人さんと一緒にコラボでライブに出てみないかとの連絡が。

「やりたい!!」

ずっと夢見ていたことのスタートラインに立てるかもしれない…‼←後悔していたのに懲りないヤツ!😨

しかしその時の私は、リンパ節に転移がありガン細胞は体中に流れており、HER2陽性だったため進行も早い?と言われており一刻も早く治療をSTARTさせた方が良い状況でした。

たとえば今人に会って、コロナに感染してしまったら治療がSTOPしてしまう。。。
※当時はまだコロナウィルスが登場したばかりで、得体の知れないウィルスでした。

仲良しの弟に相談したところ、

今は違う。新しいことをやる時期じゃない。じゃぁ病気が悪くなってもいいですか??焦らず、じっくり、今はきちんと向き合って治す。
外で新たに病気もらってきたら、サポートしてくれてる人たちのこと裏切ってる。
『治る』と信じて!焦る必要はない。チャンスはまたくる。ポジティブに。忍耐強く我慢強く。

弟の真っ当な正論により、目を覚ましました。

これを機に、治療と向き合おう絶対に治そう。と。

治る治る治る…絶対に治す。

↓闘病時私がお守りにしていた言葉

「絶対に治る」と思って、それを信じてください。
そのとき、根拠はさほど重要ではないのです。

出典:腎臓がんを克服した小西博之著「生きてるだけで150点!」より

まず、元気になろう。後のことは、その時に考えよう。

ブレストキャンサーポートレートに行く

「抗がん剤をやると、おっぱいが縮む。」ネットサーフィン中にこの文言を見て震えました・・・。

え、、おっぱい取るだけじゃなくて、元気な方は縮むの!?どこまで試練は続くんだコノヤロー!!

これは、全盛期のわたしを残しておこう。卒業式しよう。

そして、ネットで調べると乳がんサバイバーの先輩が、そういった写真スタジオを設立してくださっていることを知り、ここだ!!とすぐに申込をしました。

要チェケラッチョ💡『ブレストキャンサーポートレート』
乳がん手術前の胸の写真撮影・女性のご病気の方の写真撮影|ブレストキャンサーポートレート (breastcancerportrait.com)

撮影をしてくれた方自身も乳がん経験者なので、病気の痛みや気持ちを分かってくださり、とても優しく暖かな雰囲気で迎え入れ、話を聞いてくださいました。👩✨💖

最初で最後のヌード撮影📷

撮影は下のみ服を着て、ヘアメイクなどをしてもらいました。

ああ、もっと遊んでおけばよかったビッチやっておけばよかったなにやってたんだろばかバカバカバカ

『綺麗・・・』誉め言葉なのに、言われれば言われるほどつらくなる。

お別れなんだ、さよならなんだ。もうこのときの自分のおっぱいには出会えない。さようなら。

心の中でたくさんの感情が吹き出しそうでしたが、グッとこらえて笑顔で治療頑張るぞのガッツポーズ✊

お姉さんに「いいね!」と言ってもらえたけどほんとは全部さらけ出して泣きたかった。

でも、「治ること」が今の私には一番のきぼう。

前向きでいた方が絶対に治るから、もう前を向くしかない。

治療頑張るぞ!!!🚀🔥🔥🔥

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次